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IT点呼と遠隔点呼の違い|Gマークなしの営業所が取れる3つの道

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IT点呼と遠隔点呼の違い|Gマークなしの営業所が取れる3つの道
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この記事の要約

IT点呼と遠隔点呼の違いは、Gマークの要否と実施範囲に集約されます。2025年4月30日の告示改正で業務前自動点呼も制度化され、非対面の点呼は3つから選べる時代になりました。この記事では対面を含む4方式の比較表、Gマークなし営業所がIT点呼を使える3要件、運輸支局への届出前チェックリスト、深夜点呼コストの試算までを整理し、自社に合う方式を10分で絞り込む「点呼の一問三答法」を紹介します。

IT点呼と遠隔点呼の違いを調べ始めた運行管理者の多くが、「うちはGマークなしだから、どうせ非対面の点呼は無理」という思い込みの壁に突き当たります。深夜2時の点呼のためだけに誰かが事務所に残る毎日を、制度の理解不足で続けてしまうのは大きな損失です。

結論から言うと、2026年8月時点で使える非対面の点呼はIT点呼・遠隔点呼・自動点呼の3つあり、Gマークがない営業所にも道は開かれています。

この記事では、対面を含む4方式の比較表、営業所の条件から答えを出す「点呼の一問三答法」、運輸支局への届出前チェックリストまで、明日の点呼体制を変える材料を持ち帰れます。

この記事でわかること

  • IT点呼と遠隔点呼の違い(前提条件・実施範囲・機器)を比較表で整理できる
  • Gマークなしの営業所がIT点呼を使える3つの要件がわかる
  • 業務前自動点呼が2025年4月30日に制度化された最新の選択肢を把握できる
  • 「点呼の一問三答法」で自社に合う方式を10分で絞り込める
  • 実施予定日の10日前までに出す届出の準備をチェックリストで確認できる

IT点呼と遠隔点呼の違いは?

最大の違いは、前提条件と実施できる範囲の2点です。IT点呼はGマーク営業所を軸に営業所間などで行う方式、遠隔点呼はGマークが不要で、機器と施設の要件を満たせば24時間使える方式です。

そもそも点呼とは、業務の前後にドライバーの健康状態や酒気帯びの有無を運行管理者などが確認する、貨物自動車運送事業輸送安全規則で義務づけられた安全確認の手続きである。原則は対面ですが、機器とルールの整備を条件に、非対面の方式が段階的に認められてきました。

国土交通省は2025年4月30日に告示を改正し、それまで業務後に限られていた自動点呼を業務前にも拡大しました(出典: 東京海上ディーアール「業務前自動点呼が解禁されました」)。同年8月8日には業務前自動点呼の認定機器も公表され、非対面化の選択肢は3方式が出そろった状態です。

全日本トラック協会「日本のトラック輸送産業 現状と課題2024」によると、トラック運送事業者は全国に約6.3万社あり、その99.9%を中小事業者が占めます。点呼は1人のドライバーにつき業務前・業務後の最低2回。人手の限られた会社ほど、方式の選び方が管理者の労働時間に直結します。

つまり比較すべき相手は、IT点呼と遠隔点呼の2つだけではありません。どの制度なら自社の営業所条件で使えるのか。それが方式選びの本当の論点です。

対面・IT点呼・遠隔点呼・自動点呼|4方式の比較表

4方式の前提条件と実施範囲を一覧にまとめました。自社の営業所がどの行に当てはまるかを見ながら読み進めてください。

方式

主な前提条件

実施できる範囲の目安

運輸支局への届出

対面点呼

なし(原則の方式)

営業所で対面

不要

IT点呼

Gマーク営業所が原則(例外あり・後述)

営業所間は連続16時間以内、営業所と車庫間など

実施予定日の10日前まで

遠隔点呼

Gマーク不要。カメラ等の機器要件と施設・環境要件を満たす

要件を満たせば24時間、営業所間や完全子会社間も可

実施予定日の10日前まで

自動点呼

Gマーク不要。国土交通省の認定機器と運用体制が必要

業務後は2023年から、業務前は2025年4月30日から

実施予定日の10日前まで

機器の細かい要件は国土交通省が公表するFAQに整理されています(出典: 国土交通省「業務前自動点呼機器及び業務後自動点呼機器の要件 FAQ」)。認定機器のリストも同省のサイトで公開されているため、機器選定はリスト掲載品から選ぶのが確実です。

表の通り、遠隔点呼と自動点呼はGマークを求められません。一方でIT点呼は低コストで始めやすい反面、前提条件に営業所の実績が絡みます。ここが判断の分かれ目です。

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営業所の条件で決める「点呼の一問三答法」

方式選びで迷ったら、先に一問だけ自問してください。「誰の・どの時間帯の点呼負担を減らしたいのか」。この一問に答えると、3つの答えのどれかに行き着きます。当社ではこれを「点呼の一問三答法」と呼んでいます。

  1. 深夜・早朝の管理者の泊まり込みを減らしたい → 自動点呼。機器がドライバーの応答と測定結果を記録し、運行管理者の夜間拘束を軽くします。
  2. 複数営業所の点呼を1か所に集約したい → 遠隔点呼。Gマークの有無を問わず、要件を満たせば24時間の運用に対応できます。
  3. Gマークがあり、まず低コストで非対面化したい → IT点呼。パソコンやスマートフォンと検知器の組み合わせで始められます。

負担を数字にすると判断は速くなります。たとえば深夜帯の点呼のためだけに管理者が残る場合、深夜割増を含む時給2,000円×待機2時間×月20日=80,000円が毎月の見えないコストです。年間では96万円になり、認定機器への投資と比べる土台ができます。

機器代には補助金を使える場面もあります。デジタコの補助金と合わせて機器更新を計画したい方は、デジタコ義務化と補助金上限80万円の記事で公募の流れを確認してください。

「IT点呼はGマーク必須」の誤解|3年無事故なら車庫間で使えます

比較記事の多くは「IT点呼の導入にはGマーク(安全性優良事業所)の認定が原則必要」と説明します。原則としては正しい説明ですが、そこで諦めるのは早計です。輸送安全規則の解釈運用には、Gマークなしの営業所がIT点呼を使える例外が明記されています。

  • 営業所の開設から3年以上経過している
  • 過去3年間、第一当事者となる自動車事故報告規則上の事故を起こしていない
  • 過去3年間、点呼の違反に係る行政処分や警告を受けていない

この要件を満たすと、営業所とその車庫の間などに限ってIT点呼を実施できます(出典: 国土交通省「貨物自動車運送事業輸送安全規則の解釈及び運用について」)。Gマーク営業所のように営業所間まで広くは使えませんが、車庫が離れている会社ほど効果は大きいはずです。

要件を満たさない場合も、落胆は不要です。前述の通り遠隔点呼と自動点呼はGマークを前提にしないため、「Gマークなし=非対面点呼は不可能」という図式そのものが、すでに過去のものになっています。

届出は10日前まで|遠隔・自動点呼の届出前チェックリスト

3方式とも、実施には営業所を管轄する運輸支局などへの届出が必要で、期限は実施予定日の10日前までです。せっかく機器を入れたのに届出漏れで開始が遅れる例は珍しくありません。着手前に次の8項目を確認してください。

【遠隔・自動点呼 届出前チェックリスト】
✓ 実施予定日の10日前までに、管轄の運輸支局へ届出書を出す日程を決めたか
✓ 導入する機器が国土交通省の認定機器リスト(業務前自動点呼は2025年8月公表分以降)に載っているか
✓ Gマークの有無と有効期限を確認したか(IT点呼の範囲に影響)
✓ Gマークなしの場合、営業所の開設から3年以上経過しているか
✓ 過去3年間の第一当事者事故・点呼関連の行政処分の有無を記録で確認したか
✓ アルコール検知器の故障時に対面へ切り替える手順を決めたか
✓ 点呼記録を1年間保存する保管先(システムか紙か)を決めたか
✓ 深夜帯の異常時に運行管理者へつながる連絡フローを文書にしたか

ここまで整えても、点呼の非対面化だけでは夜の業務は終わりません。点呼の前後には、勤務表の突き合わせ、車両の点検状況の確認、出庫時間の把握といった周辺業務が連なっています。点呼は機器で自動化できても、周辺の台帳が紙とエクセルのままなら、結局誰かが事務所で転記を続けることになります。

この周辺業務を丸ごと一元化したのが、東翔運輸株式会社(車両43台・ドライバー53名)と共同で作り上げたGYAKUTEN運送統合管理システムです。車両・ドライバー・休暇/勤務・出庫時間・通知・稼働の6機能を1画面にまとめ、導入現場では管理業務が約50%削減、休暇調整の電話は約8割減りました。初期費用0円・月額3万円からで、最短3日で使い始められます。

点呼機器の選定と同じタイミングで管理業務全体を見直したい方は、東翔運輸株式会社様の統合管理システム開発事例もあわせてご覧ください。実際の運送現場でどの業務がどれだけ軽くなったかを確認できます。

すぐ実践できる手順

  1. 自社の全営業所についてGマークの有無・開設年・過去3年の事故と処分歴を一覧にする(30分)
  2. 「点呼の一問三答法」で、減らしたい負担から方式を1つ仮決めする(10分)
  3. 国土交通省の認定機器・適合機器リストから候補機器を2〜3件選び、見積もりを取る
  4. 届出前チェックリストの8項目を埋め、実施予定日の10日前までに運輸支局へ届出する
  5. 点呼前後の周辺業務(勤務・車両・出庫時間)の管理方法を並行して見直す

着手前に、現状を3つだけ自己診断してみてください。

  • 深夜・早朝の点呼のために、運行管理者や補助者が事務所に残る日が月10日以上ある
  • 点呼記録簿・勤務表・車両台帳がそれぞれ別のエクセルや紙で管理されている
  • 休暇や配車の調整が、いまも電話とホワイトボード中心で回っている

2つ以上当てはまるなら、点呼の方式選びと同時に管理業務の一元化を検討する価値があります。お問い合わせで現状をご相談いただくか、資料請求(無料)で機能と料金の詳細をご確認ください。初期費用0円なので、繁忙期前の小さく試す導入にも向いています。

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まとめ

IT点呼と遠隔点呼の違いは、Gマークの要否と実施範囲に集約されます。そして2025年4月30日の業務前自動点呼の制度化で、非対面の選択肢は3つに増えました。Gマークなしの営業所にも、3年無事故などの要件を満たせばIT点呼の道があり、遠隔点呼・自動点呼なら最初からGマークを問われません。

方式選びの起点は「誰の・どの時間帯の負担を減らすか」の一問です。答えが決まったら、認定機器の選定と10日前の届出、そして点呼の前後にある周辺業務の整理まで一気に進めてください。深夜の事務所に残る誰かを減らすことが、ドライバー不足の時代を走り抜ける現実的な一歩になります。

参考文献・出典

執筆・運営: 合同会社GYAKUTEN(gyaku-ten.jp)|中小企業の逆転を支援

よくある質問

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