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運行指示書の記入例7項目と2泊3日から必要になる判定

中山 蒼約9分で読めます
運行指示書の記入例7項目と2泊3日から必要になる判定
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この記事の要約

運行指示書の記入例は、法令が定める7項目を表にして上から埋めれば作れます。作成の義務があるのは、乗務前と乗務後の点呼がどちらも対面でない中日を含む運行で、2泊3日は必要、1泊2日は不要です。途中で予定が変わったら写しと原本の両方に書き足し、帰着後は1年間保存します。出発前の点検表7行も紹介します。2026年10月更新。

運行指示書の記入例で迷ったら、結論は法令が定める7項目を上から順に埋めることです。作成が必要になるのは2泊3日のように乗務前後の点呼がどちらも対面でない日を含む運行だけで、1泊2日の運行なら作成の義務はありません。

この記事では、義務の有無を見分ける判定、架空の運行で作った7項目の記入例、途中で予定が変わったときの直し方、1年間の保存までを順に説明します。出発前に運行管理者が確認する点検表も付けました。

この記事でわかること

  • 運行指示書が必要な運行と不要な運行の見分け方
  • 7項目を埋めた記入例と、項目ごとの書き方
  • 運行の途中で行き先や日時が変わったときの直し方
  • 処分の基準から逆算した、保存と点検の段取り

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運行指示書とは何で、必要な場合はどんな運行?

運行指示書とは、運行の経路や休憩地点を事前に書き、運転者に持たせる指示の書面です。作成が必要な場合の基準は、乗務前と乗務後の2回の点呼がどちらも対面でできない日、つまり営業所に戻らず出発もしない「中日」を含む運行かどうかにあります。

根拠は貨物自動車運送事業輸送安全規則の第9条の3で、条文は「第七条第三項に規定する業務を含む運行ごとに」運行指示書を作るよう求めています(e-Gov法令検索)。第7条第3項の業務とは、乗務前と乗務後の点呼のいずれも対面か、対面と同等と国土交通大臣が定める方法で行えない業務のことです。2026年10月時点で、この仕組みは変わっていません。

本記事では、この判定を「中日チェック」と呼びます。運行の日程を1日ずつ並べ、その日の乗務前点呼と乗務後点呼の両方が電話等になる日が1日でもあれば、運行全体に運行指示書が必要です。

  • 2泊3日で2日目が中日になる運行は作成が必要
  • 1泊2日で1日目の出発と2日目の帰着が対面なら不要
  • 日帰りで出発と帰着が営業所なら不要
  • 中日がある日は中間点呼も必要

合同会社GYAKUTENは運送会社向けに車両・ドライバー・勤務の一元管理システムを提供しており、長距離便の多い営業所ほど、この判定を配車表の段階で済ませているかどうかで、出発前の慌ただしさが変わると考えています。点呼全体の義務は点呼・運行管理の義務の全体像にまとめています。

運行指示書の記入例は?7項目を2泊3日の運行で埋める手順

記入例の答えは、第9条の3第1項の第1号から第7号を表の行にして、上から順に埋めることです。国土交通省の資料「中間点呼及び運行指示書について」も、2泊3日の運行を作成が必要な例として図で示しています(国土交通省 別紙2)。

下の表は、大阪の営業所から仙台へ向かい、2泊3日で戻る架空の運行で作った記入例です。様式に決まりはないため、7項目がそろっていれば社内の書式で構いません。

号

記載事項

記入例(架空の運行)

書き方のコツ

第1号

運行の開始と終了の地点・日時

開始 大阪営業所 10月20日 5:00/終了 大阪営業所 10月22日 18:00

営業所を起点と終点にそろえる

第2号

乗務員等の氏名

運転者 山田一郎/交替運転者なし

交替要員も全員書く

第3号

経路と主な経過地の発着日時

名神・新東名・東北道経由、仙台の荷主倉庫 21日 8:00着 9:30発

荷積み・荷降ろしの地点は漏れなく書く

第4号

注意を要する箇所の位置

東北道の工事規制区間、倉庫前の右折禁止

運転者から聞いた危険箇所も足す

第5号

休憩地点と休憩時間

足柄SA 30分、那須高原SA 30分

休憩がない運行なら空欄でよい

第6号

運転・業務の交替地点

交替なし

交替がある運行だけ書く

第7号

その他安全に必要な事項

中日の21日は7:30に電話で中間点呼

中間点呼の予定時刻を入れる

第3号と第5号は、拘束時間の上限と一緒に確かめると手戻りが減ります。拘束時間の考え方は改善基準告示の月284時間の運用を参照してください。

記入で迷いやすいのは第7号の「その他」です。書く内容に決まりはありませんが、中日の中間点呼をいつ誰が行うか、荷主の倉庫で待機が生じたときの連絡先、悪天候で止める判断の基準を入れておくと、運転者が現地で迷いません。逆に、第1号から第6号に書いた内容を第7号で繰り返す必要はありません。

もう一つの注意点は、第5号と第6号の「限り」という条件です。休憩や交替がない運行では空欄で構いませんが、空欄の理由が「書き忘れ」か「該当なし」かを後から見分けられるよう、「なし」と書いておくのが無難な方法です。

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途中で行き先が変わったら運行指示書の変更はどう書く?

途中で第1号か第3号が変わったときの答えは、営業所の写しに変更を書き、電話等で指示し、運転者の手元の原本にも同じ内容を書かせることです。国土交通省の資料も、運行管理者側と運転者側の両方で直す流れを示しています。

条文は、変更が生じた場合には「運行指示書の写しに当該変更の内容」を記載するよう定めています(e-Gov法令検索)。国土交通省の別紙2でも、運行管理者が写しを訂正して電話等で指示し、運転者が指示を受けて原本を訂正する流れが描かれています。

  1. 営業所の写しに変更後の地点・日時を書く
  2. 休憩地点や注意箇所の変化も書き足す
  3. 電話等で運転者へ変更を伝える
  4. 運転者が携行する原本に同じ内容を書かせる

見落としやすいのは、1泊2日の予定が2泊3日に延びた場合です。出発時に義務がなかった運行でも、途中で中日が生まれた時点から先の運行について運行指示書を作り、電話等で指示しなければなりません(第3項)。延泊の連絡を受けた担当者が、その場で中日チェックをやり直す流れにしておくと安心できます。

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運行指示書は作成だけでは足りない?保管期間1年の写しが先に問われる

処分の基準で見ると、作成の漏れより保存の漏れのほうが重く扱われます。国土交通省の処分基準の別表では、作成・指示・携行の違反が5件以下なら初違反は警告ですが、運行指示書と写しの保存義務違反は初違反で20日車です(国土交通省 処分基準 別表)。

「指示書は出発前に書けば済む」と考えがちですが、監査で確かめられるのは運行が終わった後に残る書類です。第9条の3第4項は、運行指示書とその写しを運行の終了の日から1年間保存するよう定めています。

違反の内容

初違反

再違反

作成・指示・携行の違反 5件以下

警告

10日車

同 6件以上15件以下

10日車

20日車

同 16件以上

20日車

40日車

記載事項等の不備

警告

10日車

運行指示書と写しの保存義務違反

20日車

40日車

件数は「作成等が必要な30運行に対して」数える決まりで、母数は30運行。中日のある運行を月に数本しか出さない営業所でも、原本の回収と写しの保管を1か所に決めておかないと、1年分がまとめて欠ける恐れがあります。点呼の記録と同じ棚やフォルダで管理する方法は点呼記録簿の保存期間と電子化で紹介しています。

運行指示書の作成と管理は紙で足りる?費用をかける順番

運行指示書の様式そのものは、紙やエクセルで足ります。費用をかける目安は、記入の手間ではなく、出庫時刻・勤務・休暇といった元になる情報が配車表や点呼簿と別々に管理され、同じ内容を何度も書き写しているかどうかです。

東翔運輸株式会社(43台・53名)では、車両・ドライバー・休暇と勤務・出庫時間を一つのシステムにまとめたことで、管理業務が約50%削減され、休暇調整の電話は約8割減りました(東翔運輸株式会社の導入事例)。運行指示書の7項目のうち、第1号の日時と第2号の氏名は、こうした台帳から転記できる情報です。

  • 中日のある運行が月に数本なら、紙の様式と保管箱で十分
  • 配車表と点呼簿で同じ日時を書き写しているなら、元の台帳を一つにする
  • 延泊の連絡が電話だけなら、変更の記録先を決める

先に手を付けたいのは、指示書の電子化ではなく、出庫時刻や勤務の情報が一か所で見られる状態づくりです。そこが整うと、中日チェックも配車を組む段階で済ませられます。

すぐ実践できる手順

次の点検表を、中日のある運行の出発前に運行管理者が使ってください。7行すべてに印が付けば、指示書の作成から保存までの抜けを防げます。

□ 運行の日程を1日ずつ書き出し、中日が1日以上あるかを確かめた
□ 第1号の開始と終了の地点・日時を、配車表と同じ時刻で書いた
□ 第2号に交替要員を含む乗務員全員の氏名を書いた
□ 第3号に荷積み・荷降ろしの地点と発着日時を書いた
□ 第5号の休憩地点と第7号の中間点呼の時刻を書いた
□ 写しを営業所に置き、原本を運転者に手渡した
□ 帰着後に原本を回収し、写しと一緒に1年間の保管箱へ入れた

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まとめ

運行指示書は、中日がある運行にだけ作る書面です。2泊3日なら作成が必要で、1泊2日なら義務はありません。記入例の7項目を上から埋め、途中の変更は写しと原本の両方に書き、帰着後は1年間保存してください。

自社の運行に当てはめるときは、次の3つを確かめてください。

  • 延泊の連絡を受けたとき、中日チェックをやり直す担当が決まっている
  • 配車表と点呼簿と指示書で、同じ日時を3回書き写していない
  • 帰着後の原本の回収先と1年間の保管場所が決まっている

2個以上当てはまらないなら、まずは元になる情報をまとめる仕組みから見直すのが近道です。運送統合管理システムは初期費用0円、〜20台で月額3万円(税込・最低6ヶ月)で、車両・ドライバー・休暇と勤務・出庫時間・通知・稼働の6機能を一元管理でき、東翔運輸株式会社では管理業務が約50%削減されました。最短3日で使い始められ、研修は30分です。

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明日の朝は、来週の配車表から中日のある運行を1本選び、7項目を書き出してみてください。

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参考文献・出典

制作: 合同会社GYAKUTEN編集部(生成AIで下書きを作成し、出典を確認して公開)/会社・代表プロフィール

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この記事を書いた人

中山 蒼
この記事を書いた人
中山 蒼(合同会社GYAKUTEN 代表社員)

中小企業のWeb制作・業務システム開発・AI検索対策(LLMO)を、診断から実装・運用まで一貫して手がけています。 運送業向けの統合管理システムでは、現場の運用に入り込んで設計するところから携わりました。

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