デジタコの価格は本体5万〜30万円が目安ですが、結論は20台なら5年総額の差を決めるのは月額のほうです。1台あたり月3,000円の差でも、20台を60か月使えば360万円に広がります。
見積もりの段階で本体価格だけを並べると、通信費やクラウド利用料の差を見落とします。本記事では、デジタコの費用内訳、カード型と通信型の違い、2026年度の補助金、見積もり前に確かめる7項目を順に整理します。
先に結論
- デジタコの価格は本体・取付・月額の3つで決まる
- 本体が安い機種ほど月額が高いことがある
- 比べる単位は「1台の60か月総額」にそろえる
- 2026年度は国の補助で導入費用の3分の1が戻る
2026年10月時点で、デジタコの価格を公開しているメーカーは一部に限られるのが実情です。合同会社GYAKUTENは、運送会社向けに車両・ドライバー・休暇の管理をまとめる運送統合管理システムを提供しており、見積もりの相談でも「本体はいくらか」という質問から始まることが多くあります。そこで本記事では、台数と使う年数をそろえて比べる方法を「60か月総額比較」と呼びます。
運送業の「どんぶり勘定」から抜け出しませんか?
車両・配車・点検・勤怠・原価がバラバラのままだと、記録も確認も二度手間になります。GYAKUTEN運送統合管理システムは東翔運輸株式会社の監修のもと、43台53名の現場で実際に運用して作られました。初期費用0円・月額3万円〜で導入できます。
運送統合管理システムを見る 導入事例を読む本体・取付・月額の費用の内訳で見ると、デジタコの価格は1台いくら?
デジタコの価格の目安は、本体が約10万〜30万円、取付工賃が1台約2万〜5万円、クラウド型の月額が1台2,000〜5,000円程度です。カード型なら本体5万円前後、通信型の高機能機は20万円以上という整理が一般的です(つづきの解説記事、2026年3月5日)。
費用は、次の3つに分けて見積もりを取ると比べやすくなります。
- 本体:カード型5万円前後、通信型20万円以上
- 取付:配線と設定で1台約2万〜5万円
- 月額:クラウド利用料と通信費で1台2,000円〜
- その他:操作指導や初期設定の費用
見落としやすいのは4つ目です。メーカーの価格表でも「上記以外に、システム操作指導ほかの費用が必要」と書かれている例があります。見積書では、この項目が本体価格に含まれるのか、別に請求されるのかを先に確認しましょう。20台分をまとめて頼むと、操作指導が1回分で済む販売店もあります。
もう1つの注意点は、月額の中身です。クラウドの利用料と携帯回線の通信費が別々に請求される機種もあれば、1本にまとまっている機種もあります。1台あたりの月額は、両方を足した金額で並べてください。さらに、データの保存年数を延ばすと月額が上がる契約もあるため、保存期間とセットで比べるのが確実です。
デジタコとは何か、カード型と通信型で価格はどう違う?
デジタコとは、トラックの速度・走行距離・運転時間を電子データで記録する運行記録計です。株式会社タイガーのネットワーク型「YDX5」は標準価格113,960円(税込)、株式会社システックの「ロジたこ(DTU-1)」は本体50,000円(税別)と、公開価格だけでも2倍以上の開きがあります。
事業用トラックのうち、車両総重量7トン以上または最大積載量4トン以上の車両には運行記録計の装着が義務づけられています。義務の範囲と今後の目標はデジタコ義務化の対象と補助金の整理で詳しく扱っています。
型 | 本体の目安 | データの回収 | 月額 | 向いている会社 |
|---|---|---|---|---|
カード型 | 5万円前後 | SDカードを事務所で読む | 0円の機種もある | 日帰り中心で台数が少ない |
通信型 | 20万円以上 | 走行中に自動で送信 | 1台2,000〜5,000円程度 | 長距離便や夜間運行がある |
ドラレコ一体型 | 30万円を超える場合あり | 映像と記録を同時に送信 | 機種による | 事故対応の記録も残したい |
カード型は月額がかからない代わりに、運行管理者がカードを回収して読み込む手間が毎日の作業として残る点が弱みです。通信型は本体と月額が高い一方、帰庫を待たずに運転時間を確認できます。どちらが安いかは、本体価格ではなく使い方で変わります。たとえば日帰りの地場配送が中心で、毎日全車が事務所に戻る会社なら、カード型でも回収の手間は小さく済むでしょう。反対に、2泊3日の長距離便が多い会社では、帰庫まで記録を確認できないこと自体がリスクになります。
デジタコ以外の運行管理の道具を含めて比べたい場合は、車両管理システム比較の基準も参考にしてください。
デジタコ費用を60か月総額で比べると、本体価格だけで選ぶのは逆効果?
本体価格だけで選ぶと、月額の差で5年後に逆転されることがあります。仮に本体5万円・取付3万円・月額5,000円の機種Aは、5万円+3万円+5,000円×60か月=38万円になり、本体20万円・取付3万円・月額2,000円の機種Bの35万円を上回ります。
月額の相場は1台2,000〜5,000円程度と幅があり(つづき、2026年3月)、この幅が台数と月数で何倍にもなります。「60か月総額比較」は、次の式で1台の総額を出してから台数を掛ける方法です。
- 本体価格+取付工賃+初期設定費を足す
- 月額(利用料+通信費)に60を掛けて足す
- 出た1台の総額に保有台数を掛ける
- 補助金の見込み額を最後に差し引く
では、台数が20台になると差はどこまで開くのか。機種Aは38万円×20台=760万円、機種Bは35万円×20台=700万円です。本体の見積もりでは機種Aのほうが300万円安く見えますが、5年使うと60万円高くなります。見積書の1枚目に載る本体価格と、5年後に払い終えている総額は別物という前提で並べましょう。
運行管理システム全体の費用を同じ考え方で比べた例は、運行管理システムの費用を1台1日単価で比べる記事にまとめています。
2026年度のデジタコの補助金で、導入費用はいくら戻る?
2026年度のデジタコの補助金は、国土交通省の事業で導入費用の原則3分の1、1事業者あたり上限80万円が目安です。申請は2026年7月31日に始まり、受付は2027年1月29日までと案内されています(オクトリンクの整理、2026年7月29日時点)。
国土交通省は2026年7月28日に、デジタル式運行記録計と映像記録型ドライブレコーダーの導入支援を7月31日から始めると発表しました(国土交通省 物流・自動車局)。小規模事業者が未導入の車両に初めて付ける場合などは、補助率や上限が引き上げられる条件もあります。
- 国の補助:導入費用の原則3分の1、上限80万円
- 受付:2027年1月29日まで(予算に達し次第終了)
- トラック協会の助成:都道府県ごとに上限が違う
先ほどの機種Bを20台入れる場合、本体と取付は23万円×20台=460万円です。3分の1なら153万円になりますが、上限80万円で止まります。台数が多い会社ほど、上限に先に届く点を試算に入れておくことが大切です。
月額のクラウド利用料は補助の対象外になる制度が多いため、補助金を使っても月額の差はそのまま残ります。
デジタコの見積もりで確認する7項目と、記録の先に残る管理業務
デジタコの見積もりで確かめる基準は、下の7項目です。東翔運輸株式会社(43台・53名)は運送統合管理システムの導入で管理業務を約50%減らしましたが、減った作業の多くは点検の期限管理や休暇の電話調整で、運転の記録とは別の業務でした。
- □ 本体価格に取付工賃と初期設定費が含まれるか(1台2万〜5万円の差)
- □ 月額は利用料と通信費の合計で何円か(1台2,000円〜)
- □ 最低契約期間は何か月か(36か月か60か月か)
- □ 解約時に本体を返すのか、買い取りか
- □ データを何年分クラウドに残せるか(1年以上か)
- □ 運転日報を自動で作れるか、CSVで出せるか
- □ 国の補助金(上限80万円)の申請書類を販売店が用意するか
デジタコが残すのは、速度や運転時間といった運行の記録です。車検や3か月点検の期限、ドライバーの休暇、翌日の出庫時間の調整は、別の表や電話で回している会社が少なくありません。導入事例の詳細は東翔運輸株式会社様の統合管理システム開発事例で読めます。
見積もりを比べるときは、デジタコで記録する業務と、記録の外に残る管理業務を分けて書き出しておくと、二重に払う機能を減らせます。たとえば日報の自動作成はデジタコ側と管理システム側の両方に付いていることがあり、どちらか一方で足りるケースも珍しくありません。
実行手順
- 保有台数と、あと何年使うかを決める(例:20台・60か月)
- 販売店2社以上から、本体・取付・月額を分けた見積もりを取る
- 7項目のチェックリストで抜けている項目を埋めてもらう
- 「60か月総額比較」で1台の総額を出し、台数を掛ける
- 国の補助金とトラック協会の助成の見込み額を差し引く
次の3つのうち、自社に当てはまるものを数えてください。
- 車検や点検の期限をエクセルや紙で管理している
- 休暇や出庫時間の調整を電話で回している
- デジタコの記録と勤務表を別々に確認している
2個当てはまるなら、デジタコの価格を比べる前に、記録の外に残る管理業務の費用を出してみる価値があります。資料請求は無料で、運送統合管理システムは初期費用0円から始められます。
運送統合管理システムは、車両・ドライバー・休暇と勤務・出庫時間・通知・稼働の6つを1か所で管理できる仕組みで、月額3万円(20台まで・税込)、車両とドライバーの登録数は無制限です。最短3日で使い始められ、研修は30分です。東翔運輸株式会社では管理業務が約50%減り、休暇調整の電話も約8割減りました。
最後に
デジタコの価格は本体5万〜30万円と幅がありますが、20台で5年使うなら、差を決めるのは月額と台数です。本体の安さより、1台の60か月総額で比べてください。
補助金は導入費用の3分の1、上限80万円が目安で、月額の差は補助では埋まりません。明日の朝は、手元の見積書の月額欄に60と台数を掛けた数字を書き込むところから始めましょう。
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参考文献・出典
- デジタコの価格相場とは?(つづき、2026年3月5日)(参照: 2026-10-05)
- ネットワーク型デジタルタコグラフ「YDX-5」価格(タイガー)(参照: 2026-10-05)
- ロジたこ(DTU-1)(株式会社システック)(参照: 2026-10-05)
- 事故防止・労働災害防止(国土交通省、2026年7月28日)(参照: 2026-10-05)
- 令和8年度 デジタコ・ドラレコ助成金・補助金(オクトリンク、2026年7月29日時点)(参照: 2026-10-05)
- 令和8年度 被害者保護増進等事業費補助金(参照: 2026-10-05)
制作: 合同会社GYAKUTEN編集部(生成AIで下書きを作成し、出典を確認して公開)/会社・代表プロフィール


